令和6年度 病院指標
1)年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | – | – | 28人 | 19人 | 32人 | 97人 | 149人 | 429人 | 725人 | 249人 |
2)診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
【内科】
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 115人 | 33.82日 | 20.78日 | 15.65% | 86.21歳 | |
| 130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 | 95人 | 2.67日 | 16.49日 | 0.00% | 76.45歳 | |
| 130080xx97x0xx | 再生不良性貧血 | 54人 | 1.13日 | 11.44日 | 0.00% | 82.02歳 | |
| 0400800x99x0xx | 肺炎等肺炎等 15歳以上かつ市中肺炎以外 | 52人 | 30.21日 | 18.16日 | 5.77% | 81.65歳 | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 43人 | 23.77日 | 13.66日 | 11.63% | 80.14歳 |
≪解説コメント≫
内科の症例数症例数第1位は、誤嚥性肺炎です。特に、高齢や寝たきりの状態に伴う嚥下機能低下により、食物や唾液などの誤嚥によって引き起こされ、また口腔内の清潔が十分に保たれていないことや、栄養状態不良による免疫力低下も発症に関与されているといわれています。
第2位は、血液の疾患で、多発性骨髄腫です。多発性骨髄腫の多くは高齢者に多い病気としても知られており、高齢化の影響もあり発症数は次第に増加傾向にあるといわれ、当院でも入院される患者さまが増えています。正常な血液細胞がつくられなくなり、貧血症状として動悸・息切れや、血小板が少なくなるため出血がしやすくなることがあります。※集計対象が「一般病棟に1回以上入院した患者さま。」となっております。
当院は、”地域包括ケア病棟入院料”及び“障害者施設等入院基本料”を算定している病棟があるため、一般病棟から転床した患者さまも含めた日数で集計されております。それにより平均在院日数が長くなっている症例がございます。
内科の症例数症例数第1位は、誤嚥性肺炎です。特に、高齢や寝たきりの状態に伴う嚥下機能低下により、食物や唾液などの誤嚥によって引き起こされ、また口腔内の清潔が十分に保たれていないことや、栄養状態不良による免疫力低下も発症に関与されているといわれています。
第2位は、血液の疾患で、多発性骨髄腫です。多発性骨髄腫の多くは高齢者に多い病気としても知られており、高齢化の影響もあり発症数は次第に増加傾向にあるといわれ、当院でも入院される患者さまが増えています。正常な血液細胞がつくられなくなり、貧血症状として動悸・息切れや、血小板が少なくなるため出血がしやすくなることがあります。※集計対象が「一般病棟に1回以上入院した患者さま。」となっております。
当院は、”地域包括ケア病棟入院料”及び“障害者施設等入院基本料”を算定している病棟があるため、一般病棟から転床した患者さまも含めた日数で集計されております。それにより平均在院日数が長くなっている症例がございます。
【外科】
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060035xx99x5xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 27人 | 1.37日 | 4.42日 | 0.00% | 75.44歳 | |
| 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) | 18人 | 5.61日 | 4.54日 | 0.00% | 70.06歳 | |
| 060150xx99xxxx | 虫垂炎 | 14人 | 7.71日 | 8.00日 | 14.29% | 53.57歳 | |
| 060035xx99x4xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 12人 | 1.25日 | 4.18日 | 0.00% | 68.42歳 | |
| 060040xx99x5xx | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 | 11人 | 1.00日 | 4.33日 | 0.00% | 64.73歳 |
≪解説コメント≫
外科の主な症例は、悪性腫瘍(大腸がん)について化学療法や悪性腫瘍を切除する症例です。また、近隣の大学病院との病院連携が図られており、急性期治療を終えられた患者さまの受け入れも行っております。
症例数第2位の鼠径ヘルニアは、慢性的な鼠径部への圧力に加え、加齢による腹壁の脆弱化によって鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)を発症します。当院ではメッシュと呼ばれる人工の網を使用し手術による治療を行っています。
外科の主な症例は、悪性腫瘍(大腸がん)について化学療法や悪性腫瘍を切除する症例です。また、近隣の大学病院との病院連携が図られており、急性期治療を終えられた患者さまの受け入れも行っております。
症例数第2位の鼠径ヘルニアは、慢性的な鼠径部への圧力に加え、加齢による腹壁の脆弱化によって鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)を発症します。当院ではメッシュと呼ばれる人工の網を使用し手術による治療を行っています。
【整形外科】
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | 42人 | 36.74日 | 19.16日 | 4.76% | 83.67歳 | |
| 160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 40人 | 50.15日 | 25.29日 | 15.00% | 83.58歳 | |
| 070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 | 13人 | 38.38日 | 21.26日 | 7.69% | 85.54歳 | |
| 071030xx99xxxx | その他の筋骨格系・結合組織の疾患 | 13人 | 18.62日 | 10.52日 | 15.38% | 80.38歳 | |
| 07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) | 12人 | 44.08日 | 18.76日 | 0.00% | 63.25歳 |
≪解説コメント≫
整形外科の症例数第1位は、胸腰椎の圧迫骨折です。次に多い症例は股関節大腿近位骨折です。骨折の状態や部位により術式が変わり、手術の方法としてはネジやピン等で固定する骨接合術や、人工物に置き換える、いわゆる人工骨頭挿入術・人工股関節置換術を行っております。
多くは、高齢者の転倒による股関節・大腿骨の骨折と胸椎・腰椎の圧迫骨折の患者さまです。年齢を重ねるにつれ骨は脆くなり、わずかな衝撃でも骨折してしまうケースも多く見受けられます。当院では、股関節の骨折の治療に非常に力を入れており、早期手術・リハビリを実施し、患者さまが少しでも早く日常生活に復帰できるよう努めております。
整形外科の症例数第1位は、胸腰椎の圧迫骨折です。次に多い症例は股関節大腿近位骨折です。骨折の状態や部位により術式が変わり、手術の方法としてはネジやピン等で固定する骨接合術や、人工物に置き換える、いわゆる人工骨頭挿入術・人工股関節置換術を行っております。
多くは、高齢者の転倒による股関節・大腿骨の骨折と胸椎・腰椎の圧迫骨折の患者さまです。年齢を重ねるにつれ骨は脆くなり、わずかな衝撃でも骨折してしまうケースも多く見受けられます。当院では、股関節の骨折の治療に非常に力を入れており、早期手術・リハビリを実施し、患者さまが少しでも早く日常生活に復帰できるよう努めております。
【脳神経外科】
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 20人 | 6.75日 | 4.67日 | 0.00% | 64.95歳 | |
| 160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 | 19人 | 13.47日 | 7.99日 | 10.53% | 75.16歳 | |
| 010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 | 13人 | 22.23日 | 6.31日 | 0.00% | 84.54歳 | |
| 010060xx99x40x | 脳梗塞 手術なし | 11人 | 31.18日 | 16.89日 | 9.09% | 80.00歳 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 | – | – | – | – | – |
≪解説コメント≫
当院の脳神経外科では主にめまい、頭部外傷を多く受入てれております。
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は、高齢の方に発症することが多く、生活習慣病が危険因子となりやすいと言われております。当院での脳梗塞における治療は薬物療法(抗血小板薬・抗凝固薬・脳保護療法)と、リハビリテーションが中心ですが、カテーテル手術等が必要な場合は、近隣の大学病院や専門病院と病院連携を図り対応しています。また手術後の患者さまの受け入れも行っており、在宅復帰を目指しリハビリテーションも実施しながら、退院後の生活状況を考慮した支援にも取り組んでいます。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています。
当院の脳神経外科では主にめまい、頭部外傷を多く受入てれております。
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は、高齢の方に発症することが多く、生活習慣病が危険因子となりやすいと言われております。当院での脳梗塞における治療は薬物療法(抗血小板薬・抗凝固薬・脳保護療法)と、リハビリテーションが中心ですが、カテーテル手術等が必要な場合は、近隣の大学病院や専門病院と病院連携を図り対応しています。また手術後の患者さまの受け入れも行っており、在宅復帰を目指しリハビリテーションも実施しながら、退院後の生活状況を考慮した支援にも取り組んでいます。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています。
【泌尿器科】
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 | 21人 | 10.05日 | 7.77日 | 0.00% | 74.86歳 | |
| 110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 15人 | 2.00日 | 2.45日 | 0.00% | 71.8歳 | |
| 11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 | – | – | – | – | – | |
| 110070xx03x20x | 膀胱腫瘍 | – | – | – | – | – | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | – | – | – | – | – |
≪解説コメント≫
当院では前立腺癌を調べるための前立腺針生検法を行っております。血液検査で「PSA」という検査値が高く、前立腺癌を疑われる方などが対象となります。検査方法は、痛め止めの注射を行い肛門から超音波の管を入れ、前立腺の位置を特定しながら針を刺し組織の一部を取り実際に癌があるかないかを調べる検査になります。
当院における入院期間は検査前後の管理を含め1泊2日で検査を行っております。発熱等の合併症により退院が延期する場合もあります。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
当院では前立腺癌を調べるための前立腺針生検法を行っております。血液検査で「PSA」という検査値が高く、前立腺癌を疑われる方などが対象となります。検査方法は、痛め止めの注射を行い肛門から超音波の管を入れ、前立腺の位置を特定しながら針を刺し組織の一部を取り実際に癌があるかないかを調べる検査になります。
当院における入院期間は検査前後の管理を含め1泊2日で検査を行っております。発熱等の合併症により退院が延期する場合もあります。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
3)初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | – | – | – | – | 12人 | 13人 | 1 | 第8版 |
| 大腸癌 | – | – | – | 15人 | – | 54人 | 1 | 第8版 |
| 乳癌 | 15人 | 27人 | – | – | – | – | 1 | 第8版 |
| 肺癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
| 肝癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
≪解説コメント≫
当院では、悪性腫瘍(癌)の診断・治療(手術/化学療法)を目的とした患者さまの入院も受け入れております。
当院にて対応困難な症例については、適宜、大学病院や希望される専門施設へ紹介を行っております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
当院では、悪性腫瘍(癌)の診断・治療(手術/化学療法)を目的とした患者さまの入院も受け入れております。
当院にて対応困難な症例については、適宜、大学病院や希望される専門施設へ紹介を行っております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
4)成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | – | – | – |
| 中等症 | 15人 | 18.13日 | 68.80歳 |
| 重症 | 13人 | 22.38日 | 80.69歳 |
| 超重症 | – | – | – |
| 不明 | – | – | – |
≪解説コメント≫
肺炎は重症化する危険性が高く、抗生剤を使用した治療を行います。また重症度に比例し入院日数も長くなる傾向にあります。退院後に安心して日常生活を送れるように、入院中は理学療法(運動器や呼吸器療法等)を行っております。その他に、食欲低下から嚥下障害を生じる事も多く、栄養サポートチーム(NST)による回診も行っております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
肺炎は重症化する危険性が高く、抗生剤を使用した治療を行います。また重症度に比例し入院日数も長くなる傾向にあります。退院後に安心して日常生活を送れるように、入院中は理学療法(運動器や呼吸器療法等)を行っております。その他に、食欲低下から嚥下障害を生じる事も多く、栄養サポートチーム(NST)による回診も行っております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
5)脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 19人 | 31.21日 | 81.58歳 | 15.38% |
| その他 | – | – | – | – |
≪解説コメント≫
脳梗塞が起こり、脳細胞が徐々に壊死すると、その周囲からは有害なフリーラジカル(活性酸素)という物質が発生します。そのフリーラジカルは、まだ壊死していない 回復可能な領域である「ペナンブラ」を破壊します。そこで、フリーラジカルの働きを抑え、脳の障害を防ぐエダラボンという薬を使う『脳保護療法』が行われます。発症後に素早く対応することにより患者さまのQOL(生活の質)の向上に努めております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
脳梗塞が起こり、脳細胞が徐々に壊死すると、その周囲からは有害なフリーラジカル(活性酸素)という物質が発生します。そのフリーラジカルは、まだ壊死していない 回復可能な領域である「ペナンブラ」を破壊します。そこで、フリーラジカルの働きを抑え、脳の障害を防ぐエダラボンという薬を使う『脳保護療法』が行われます。発症後に素早く対応することにより患者さまのQOL(生活の質)の向上に努めております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
6)診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
【外科】
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 18人 | 1.00日 | 3.61日 | 0.00% | 68.39歳 | |
| K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 16人 | 3.75日 | 33.81日 | 100.00% | 81.00歳 | |
| K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 11人 | 1.45日 | 4.73日 | 0.00% | 56.36歳 | |
| K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | – | – | – | – | – | |
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | – | – | – | – | – |
≪解説コメント≫
当院の外科手術症例では、消化器疾患を中心に診療をしております。手術においては鼠径ヘルニア手術が最も多く、本来お腹の中にあるべき小腸や内臓脂肪などが、鼠径部の筋肉の弱いところから皮膚の下に脱出して、足の付け根がふくらむ病気です。いわゆる「脱腸」と呼ばれることもあります。成人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、薬で治療することもできません。手術は穴をふさぎ、弱くなったところを補強する手術です。
また経口摂取が困難な患者さまに対して、腹部から胃に直接チューブを通し、栄養や水分、薬を安全に届けるために胃瘻造設の手術も行っています。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
当院の外科手術症例では、消化器疾患を中心に診療をしております。手術においては鼠径ヘルニア手術が最も多く、本来お腹の中にあるべき小腸や内臓脂肪などが、鼠径部の筋肉の弱いところから皮膚の下に脱出して、足の付け根がふくらむ病気です。いわゆる「脱腸」と呼ばれることもあります。成人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、薬で治療することもできません。手術は穴をふさぎ、弱くなったところを補強する手術です。
また経口摂取が困難な患者さまに対して、腹部から胃に直接チューブを通し、栄養や水分、薬を安全に届けるために胃瘻造設の手術も行っています。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
【整形外科】
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 37人 | 7.43日 | 39.62日 | 10.81% | 84.51歳 | |
| K0821 | 人工関節置換術(股) | 25人 | 8.48日 | 41.24日 | 12.00% | 71.12歳 | |
| K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | – | – | – | – | – | |
| K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) | – | – | – | – | – | |
| K0022 | デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) | – | – | – | – | – |
≪解説コメント≫
当院の整形外科では、高齢者に多くみられる転倒を起因とする大腿骨骨折や四肢等の骨折が大半を占めております。
術後は必要に応じ、在宅復帰に向けての早期リハビリ開始や、管理栄養士による栄養管理や食事内容の検討、医療相談員の介入によるリハビリ病院やその他施設への転院の対応等も行っております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
当院の整形外科では、高齢者に多くみられる転倒を起因とする大腿骨骨折や四肢等の骨折が大半を占めております。
術後は必要に応じ、在宅復帰に向けての早期リハビリ開始や、管理栄養士による栄養管理や食事内容の検討、医療相談員の介入によるリハビリ病院やその他施設への転院の対応等も行っております。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
【泌尿器科】
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 21人 | 1.00日 | 8.05日 | 0.00% | 74.86歳 | |
| K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | – | – | – | – | – | |
| K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | – | – | – | – | – | |
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
| K7981 | 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) | – | – | – | – | – |
≪解説コメント≫
当院の泌尿器科ではツリウムレーザー治療装置を導入し手術を行っております。
この治療機器は、レーザー照射によりほとんど出血なく前立腺肥大部を蒸散・切除・核出したり、尿路結石を細かく砕石することが可能です。また、抗凝固剤(血をかたまりにくくする薬)を服用中の方にも治療が可能で、身体への負担も少ないことが特徴です。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
当院の泌尿器科ではツリウムレーザー治療装置を導入し手術を行っております。
この治療機器は、レーザー照射によりほとんど出血なく前立腺肥大部を蒸散・切除・核出したり、尿路結石を細かく砕石することが可能です。また、抗凝固剤(血をかたまりにくくする薬)を服用中の方にも治療が可能で、身体への負担も少ないことが特徴です。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
7)(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – |
≪解説コメント≫
高齢者の感染症は、重症化する事が多く、その加療中に発生する合併症の早期発見に努めています。
また当院では手術や処置の際に起こりうる合併症について、事前に十分に説明を行い、発症が最小限になるよう努めています。
※患者数10未満の場合は『-』(ハイフン)で表示しています
高齢者の感染症は、重症化する事が多く、その加療中に発生する合併症の早期発見に努めています。
また当院では手術や処置の際に起こりうる合併症について、事前に十分に説明を行い、発症が最小限になるよう努めています。
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令和6年度 医療の質指標
1)リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
| 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
|---|---|---|
| 106人 | 101人 | 95.28% |
≪解説コメント≫
肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群ともいわれ、血栓が肺に詰まることで呼吸困難や胸痛を引き起こす疾患です。手術後や寝たきりの方に発症することも多く、弾性ストッキングの着用などで適切な予防対策が必要となります。
当院では全身麻酔下で手術を受ける患者さまには、弾性ストッキングやフットポンプを着用し血栓予防を実施しています。手術後も患者さまが早期に安心して歩き始められるように肺血栓塞栓症の予防対策に努めております。
肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群ともいわれ、血栓が肺に詰まることで呼吸困難や胸痛を引き起こす疾患です。手術後や寝たきりの方に発症することも多く、弾性ストッキングの着用などで適切な予防対策が必要となります。
当院では全身麻酔下で手術を受ける患者さまには、弾性ストッキングやフットポンプを着用し血栓予防を実施しています。手術後も患者さまが早期に安心して歩き始められるように肺血栓塞栓症の予防対策に努めております。
2)血液培養2セット実施率
| 血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
|---|---|---|
| 350人 | 213人 | 60.86% |
≪解説コメント≫
血液培養検査とは、血液中に細菌や真菌などの微生物が存在するかどうか確認するための検査です。血液は通常無菌状態であり感染症を診断する上では非常に重要な検査で、血液培養検査が陽性になることで血流感染の存在を確認することができます。何らかの原因で微生物が血液中に入り込むと、重篤な感染症、敗血症等を引き起こす可能性があります。
血液培養検査は正確な検査をするうえで、『2セット』行うことが診療ガイドラインにより推奨されています。血流感染の原因である細菌や真菌を迅速かつ正確に同定するこで、診断と治療方法に必要な情報を得ることができ、また薬剤感受性検査の結果からも適切な抗菌薬治療を行うことができます。
血液培養検査とは、血液中に細菌や真菌などの微生物が存在するかどうか確認するための検査です。血液は通常無菌状態であり感染症を診断する上では非常に重要な検査で、血液培養検査が陽性になることで血流感染の存在を確認することができます。何らかの原因で微生物が血液中に入り込むと、重篤な感染症、敗血症等を引き起こす可能性があります。
血液培養検査は正確な検査をするうえで、『2セット』行うことが診療ガイドラインにより推奨されています。血流感染の原因である細菌や真菌を迅速かつ正確に同定するこで、診断と治療方法に必要な情報を得ることができ、また薬剤感受性検査の結果からも適切な抗菌薬治療を行うことができます。
3)広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
| 広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
|---|---|---|
| 450人 | 164人 | 36.44% |
≪解説コメント≫
広域スペクトラム抗菌薬は、原因菌が特定できない場合や、複数の細菌に関与している可能性がある感染症に対し使用されます。ただし広域スペクトル抗菌薬を漠然と使用し続けると、菌が耐性を獲得し抗菌薬が効かなくなる場合もあります。
細菌培養検査を行い菌を特定し、その菌に対し効果的な抗菌薬を使用することで、菌を壊したり増殖を抑制することで治療効果が得られ、結果的にも耐性菌が生じにくくなります。
血液培養実施率を指標とすることで、適切な抗菌薬使用を目指す指標の一つとなっています。
広域スペクトラム抗菌薬は、原因菌が特定できない場合や、複数の細菌に関与している可能性がある感染症に対し使用されます。ただし広域スペクトル抗菌薬を漠然と使用し続けると、菌が耐性を獲得し抗菌薬が効かなくなる場合もあります。
細菌培養検査を行い菌を特定し、その菌に対し効果的な抗菌薬を使用することで、菌を壊したり増殖を抑制することで治療効果が得られ、結果的にも耐性菌が生じにくくなります。
血液培養実施率を指標とすることで、適切な抗菌薬使用を目指す指標の一つとなっています。
4)転倒・転落発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) | 退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) | 転倒・転落発生率 |
|---|---|---|
| 48862日 | 119件 | 2.435‰ |
≪解説コメント≫
高齢の患者さんを中心に転倒・転落のリスクがあります。転倒・転落による骨折などの外傷は患者のQOL(生活の質)の向上を低下させ、回復を遅延させるだけでなく、入院期間の遷延に伴って医療費増大等を生じえます。転倒・転落の危険因子が多い患者での予防は困難な場合もあります。当院では患者さんに安心して入院生活を送っていただけるよう、多職種が協力して病棟や病室を定期的に巡回し、安全確認や環境整備に努めています。入院時には患者さんやご家族に対してリスクの説明を行い、転倒・転落防止への意識を高めていただくとともに、普段の生活状況や今回の入院経緯などを丁寧にお伺いし、個々の患者さんに合わせた対策を検討しています。今後も「患者さんの安全を最優先に考える医療」の実現を目指し、職員一同で継続的に取り組んでまいります。
高齢の患者さんを中心に転倒・転落のリスクがあります。転倒・転落による骨折などの外傷は患者のQOL(生活の質)の向上を低下させ、回復を遅延させるだけでなく、入院期間の遷延に伴って医療費増大等を生じえます。転倒・転落の危険因子が多い患者での予防は困難な場合もあります。当院では患者さんに安心して入院生活を送っていただけるよう、多職種が協力して病棟や病室を定期的に巡回し、安全確認や環境整備に努めています。入院時には患者さんやご家族に対してリスクの説明を行い、転倒・転落防止への意識を高めていただくとともに、普段の生活状況や今回の入院経緯などを丁寧にお伺いし、個々の患者さんに合わせた対策を検討しています。今後も「患者さんの安全を最優先に考える医療」の実現を目指し、職員一同で継続的に取り組んでまいります。
5)転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) | 退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) | 転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
|---|---|---|
| – | – | – |
≪解説コメント≫
影響度分類レベル3b以上とは骨折などの重大な外傷が発生したインシデントのことです。ハイリスクな患者が多い病院では3b以上の転倒を防ぐことが重要とされています。転倒・転落によって骨折が生じると入院期間の長期化やADL(日常生活動作)の低下につながり、患者さんの生活の質に大きな影響を及ぼします。そのため当院では、発生を未然に防ぐことを最優先とし、リスクの高い患者さんに重点的な介入を行うとともに、スタッフ教育の強化にも努めています。発生した事例については原因を丁寧に分析し、再発防止策を徹底することで安全対策の質を高めています。私たちは「患者さんと真摯に向き合う姿勢」を大切にしながら、重大な転倒・転落を防ぎ、安心・安全な入院生活を提供できるよう継続的に取り組んでまいります。
影響度分類レベル3b以上とは骨折などの重大な外傷が発生したインシデントのことです。ハイリスクな患者が多い病院では3b以上の転倒を防ぐことが重要とされています。転倒・転落によって骨折が生じると入院期間の長期化やADL(日常生活動作)の低下につながり、患者さんの生活の質に大きな影響を及ぼします。そのため当院では、発生を未然に防ぐことを最優先とし、リスクの高い患者さんに重点的な介入を行うとともに、スタッフ教育の強化にも努めています。発生した事例については原因を丁寧に分析し、再発防止策を徹底することで安全対策の質を高めています。私たちは「患者さんと真摯に向き合う姿勢」を大切にしながら、重大な転倒・転落を防ぎ、安心・安全な入院生活を提供できるよう継続的に取り組んでまいります。
6)手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
| 全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) | 分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) | 手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
|---|---|---|
| 207件 | 207件 | 100.00% |
≪解説コメント≫
手術部位感染を予防するためには、適切なタイミングでの抗菌薬投与が極めて重要です。そのため当院では、主治医・麻酔科医・看護師が緊密に連携し、確実な投与管理を徹底しています。今後も「感染予防の基本を徹底する姿勢」を大切にしながら、安全で質の高い手術医療の提供に努めてまいります。
手術部位感染を予防するためには、適切なタイミングでの抗菌薬投与が極めて重要です。そのため当院では、主治医・麻酔科医・看護師が緊密に連携し、確実な投与管理を徹底しています。今後も「感染予防の基本を徹底する姿勢」を大切にしながら、安全で質の高い手術医療の提供に努めてまいります。
7)d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) | 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) | d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
|---|---|---|
| 48823日 | 14件 | 0.03% |
≪解説コメント≫
当院では、褥瘡の発生を予防するために、医師・看護師・リハビリ科・栄養科で構成される褥瘡委員会が週1回ラウンドを行い、患者さんの皮膚状態やケアの状況を確認しています。日々のケアに加え、食事時の姿勢をチェックし、適切な栄養摂取と誤嚥防止を図っています。また、褥瘡のリスクに応じてマットレスを適正に活用し、体交マクラなどを用いて持続的な圧迫を避けるよう努めています。こうした多職種によるチームアプローチを通じて、患者さん一人ひとりの状態に合わせた予防策を講じ、安全で快適な入院生活を支えてまいります。
当院では、褥瘡の発生を予防するために、医師・看護師・リハビリ科・栄養科で構成される褥瘡委員会が週1回ラウンドを行い、患者さんの皮膚状態やケアの状況を確認しています。日々のケアに加え、食事時の姿勢をチェックし、適切な栄養摂取と誤嚥防止を図っています。また、褥瘡のリスクに応じてマットレスを適正に活用し、体交マクラなどを用いて持続的な圧迫を避けるよう努めています。こうした多職種によるチームアプローチを通じて、患者さん一人ひとりの状態に合わせた予防策を講じ、安全で快適な入院生活を支えてまいります。
8)65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
| 65歳以上の退院患者数 (分母) | 分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) | 65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
|---|---|---|
| 1140 | 1135人 | 99.56% |
≪解説コメント≫
高齢の患者さんにおいては、栄養状態が治療経過や回復に大きく影響するため、低栄養状態を早期に改善することが治療効果の向上につながります。そのため入院早期から管理栄養士が中心となって、国際的に用いられる栄養評価基準(グリム基準)に基づく栄養評価を行い、必要に応じて栄養サポートチームと連携しています。さらに、患者さんの顔を見て丁寧にコミュニケーションをとりながら栄養状態を把握し、嚥下機能に低下が見られる場合には言語聴覚士(ST)とも協力し、安全で適切な栄養管理を実施しています。今後も多職種が連携し、入院早期からの栄養管理を徹底することで、患者さんの回復と生活の質向上に努めてまいります。
高齢の患者さんにおいては、栄養状態が治療経過や回復に大きく影響するため、低栄養状態を早期に改善することが治療効果の向上につながります。そのため入院早期から管理栄養士が中心となって、国際的に用いられる栄養評価基準(グリム基準)に基づく栄養評価を行い、必要に応じて栄養サポートチームと連携しています。さらに、患者さんの顔を見て丁寧にコミュニケーションをとりながら栄養状態を把握し、嚥下機能に低下が見られる場合には言語聴覚士(ST)とも協力し、安全で適切な栄養管理を実施しています。今後も多職種が連携し、入院早期からの栄養管理を徹底することで、患者さんの回復と生活の質向上に努めてまいります。
9)身体的拘束の実施率
| 退院患者の在院日数の総和 (分母) | 分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) | 身体的拘束の実施率 |
|---|---|---|
| 48862日 | 14468日 | 29.61% |
≪解説コメント≫
当院では、身体的拘束は患者さんの尊厳に大きく関わる行為であることを十分に認識し、原則として「できる限り行わない」方針を掲げています。やむを得ず実施する場合においても、必ず代替手段を検討し、切迫性・非代替性・一時性の3要件を満たすかどうかを多職種で慎重に検討しています。日常生活に近い環境を整えることも大切にしており、食事や排泄の場面で可能な限りトイレに誘導したり、座って食事をとっていただくなど、見当識を補い早期離床につながるケアを実施しています。さらに、身体拘束最小化チームと認知症ケアチームが合同で月1回ラウンド・カンファレンスを行い、必要性の有無や解除に向けた対応を共有し、リスクマネジメント委員会とも連携しています。貼り絵などのアクティビティを取り入れ、作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)と協力しながら認知機能の向上や身体機能低下の予防に努め、患者さん一人ひとりに応じた安全で尊厳ある医療の提供を心がけています。
当院では、身体的拘束は患者さんの尊厳に大きく関わる行為であることを十分に認識し、原則として「できる限り行わない」方針を掲げています。やむを得ず実施する場合においても、必ず代替手段を検討し、切迫性・非代替性・一時性の3要件を満たすかどうかを多職種で慎重に検討しています。日常生活に近い環境を整えることも大切にしており、食事や排泄の場面で可能な限りトイレに誘導したり、座って食事をとっていただくなど、見当識を補い早期離床につながるケアを実施しています。さらに、身体拘束最小化チームと認知症ケアチームが合同で月1回ラウンド・カンファレンスを行い、必要性の有無や解除に向けた対応を共有し、リスクマネジメント委員会とも連携しています。貼り絵などのアクティビティを取り入れ、作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)と協力しながら認知機能の向上や身体機能低下の予防に努め、患者さん一人ひとりに応じた安全で尊厳ある医療の提供を心がけています。
高齢化が進む八王子市において、当院では急性期から慢性期と幅広い患者さまの受け入れを目指し日々地域医療に取り組んでいます。
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